- 2024年10月2日
疲れていませんか
運動をすればいいのはわかっているけれど
「やる気が出ない」
「いつも疲れを感じて体が重い」
というような症状に悩まされている人が増えています
文部科学省の調査(2004)によると、日本人の約60%が「疲れている」と回答しています。
そのうちの約40%の人が、その疲れを6ヶ月以上持続しているとあります。
在宅ワークでさらに疲れを感じるという人も多くなっているのではないでしょうか。
肉体労働は少なくなっているのに、疲れを感じる人が多いとはどういうことでしょうか。
日本疲労学会では、
「疲労とは過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う体の活動能力の減退状態である」
と定義しています。
体の活動能力の減退状態とは
- 思考力が低下する
- 注意力が散漫になる
- 動作が緩慢になる
- 目がかすむ
- 頭痛がする
- 肩がこる
- 腰が痛い
などの症状が出ることです。
ほとんどの疲労は脳の疲労です。
体の疲労のように感じますが、実は脳が疲労して
「体が重い」「やる気が出ない」「寝ても疲れが取れない」などと感じているのです。
脳疲労のしくみ
脳疲労のカギは
自律神経と活性酸素
です。
自律神経が乱れる、とはよく言いますが、簡単に言うと自律神経は、私たちが意識しなくても体のあらゆる器官を調節してくれる神経システムです。
体温の調節や、心拍数の増減などもこれに当たります。
体に不調が起こると、それを元に戻そうとして自律神経が働きます。
その時に活性酸素という物質が発生します。
活性酸素が増えすぎると、活性酸素は神経細胞を傷つけて脳のパフォーマンスを低下させます。
これが「脳疲労」です。
脳疲労が起きると、「これ以上脳や体を使っては危険」という警告を発します。
それが「体が重い」「やる気が出ない」などの症状となります。
疲労チェック
現代の生活では、仕事、生活習慣、人間関係、睡眠、ストレスなど疲労の原因となる様々なものがあります。
まずは、疲労チェックをして疲労のサインを見つけてみましょう。
- 長時間、同じ姿勢を取り続ける
- 同じ作業をずっと続けてやる
- 首、肩、腰などにコリや痛みを感じる
- 運動不足である
- 睡眠不足、または、寝ても疲れが取れない
- 便秘気味
- 加工食品やインスタント食品をよく食べている
- 野菜不足など、栄養の偏った食事をすることが多い
- 忙しくて追い詰められたように感じる
- イライラしていることが多い
1つでも当てはまるものがあったでしょうか。
1つでもあれば、疲労回復を図るようにする方がいいです。
1~4に当てはまる人
→ 運動習慣を見直す
- デスクワークなどで長時間同じ姿勢を取り続けることが多い。
- 車で移動することが多く、ほとんど歩かない。
- エスカレーターやエレベーターを使い、階段は使わない
- 電車やバスでは積極的に座る
- 在宅ワークが増えて家の中だけで過ごすことが多い
などの人です。
軽く散歩をしたり、近くなら車を使わずに歩くなど、少しの工夫でできる運動をするようにしましょう。
5に当てはまる人
→ 睡眠の質と量を上げましょう
- 睡眠時間が6時間以下
- 寝る前にコーヒー、緑茶などカフェインの入った飲み物を飲む
- いびきをかく
- 寝る前にパソコンやスマートフォンを触る
などする人です。
睡眠時間は可能なら8時間以上あるとよいです。
また、寝てもすぐに目が覚めるのではなく、深い睡眠がとれていることも重要です。
最近はスマートウォッチで、睡眠の質も測れるようになっているので、それを利用するのもいいでしょう。
6~8に当てはまる人
→ 食生活を見直す
- 丼物や麺類をよく食べる
- 甘いものを食べることが多い
- コンビニのお弁当などをよく利用する
加工食品やコンビニのお弁当などには食品添加物が含まれています。
食品添加物は脳疲労の原因となる活性酸素を発生させます。
また、農薬もなるべく避ける方が望ましいです。
過度に神経質になる必要はありませんが、食品を選ぶときに気にしてみる、調理の時に下処理をきちんとするなどを心がけましょう。
炭水化物の取りすぎも胃腸に負担をかけます。
PFCバランス(タンパク質・脂質・糖質)を考えて食べるようにしましょう。
もちろん、ビタミン・ミネラルを取ることも重要です。
9~10に当てはまる人
→ 自分に合うストレスの対処方法を見つけましょう
- 人間関係に悩む
- イライラしたり不安になる
- 「自分はダメだ」とネガティブになる
- 緊張することが多い
- 忙しく休む暇がない
ストレスは完全になくすことはできません。
環境や仕事、自分以外の人について変えることは難しいです。
むしろストレスをなくそうとするよりも、ストレスを受け入れながら心の疲労をためないようにすることが必要です。
それには、最近よく耳にする「マインドフルネス」が有効です。
瞑想の一種と思われることが多いですが、集中力を高め、ストレスをコントロールし、心の安定をもたらします。
うつ病の治療にも効果があるとされています。
マインドフルネスで大事なことは、呼吸です。
意識的に呼吸をすることで心を落ち着けます。
マインドフルネスについては、多くの本や動画があるのでそれを利用してみましょう。
生活習慣病のみならず、心と体の健康を保つためには、日ごろ疲労を感じていることを見過ごすことはできません。
体に現れている疲労サインを見逃さないようにし、疲労回復に努めるようにしましょう。
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この記事は私が書いたよ!
柚木雅子 パーソナルランニングコーチ / 女性
50代市民ランナー。パーソナルランニングコーチ。 40歳をすぎた頃から起き上がれないほどの腰痛に悩まされ、運動不足を解消するためにウォーキングを始めました。 そこからランニングに移行し、今ではマラソン自己ベスト3時間19分。 ランニング超初心者のみなさん、シニアランナーのみなさん、楽しくいっしょに走りましょう。 ウォーキングだけでももちろんOK。 楽しく体を動かして健康的な体をつくりましょう。