歩く時の腕の振り方 | ヘルシーランニング

正しく歩けていますか

歩くのはケガや病気がなければ誰でもできる動作です。
1歳ごろからずっと歩いているのだから、誰でもできる、と思っていませんか?
確かに移動する手段としてだけなら、どのように歩こうと目的は達成していると言えるでしょう。

ですが、だんだんと筋力が衰え、日常生活の中で不自然な姿勢が身についてしまって、そのまま何十年も悪い姿勢や歩き方をし続けているとすればどうでしょうか。
そして、それがあらゆる体の不具合や病気の原因になっているとしたらどうでしょう。

人間本来の自然な歩き方ができているかどうかは、死ぬまで動き続けられる体でいるためには重要なポイントです。

ウォーキングは全身運動

歩くのだから足の運びに気をつければいいんじゃない、と思う方も多いと思いますが、実はウォーキングやランニングは他のスポーツと同じく全身運動です。
卓球で言うなら、ラケットを持つ手、腕だけを動かすのだ、とは思いませんよね。

長時間長距離を歩くウォーキングイベントやマラソン大会に参加したことのある人はわかると思いますが、日ごろからやっていなければ、大会の次の日は全身筋肉痛になります。
足だけでなく、腹筋も肩も腕も全部筋肉痛になるのです。

日ごろは強度が低いだけで、ウォーキングも全身運動なのです。

上半身の使い方も大切

ですので、上半身がうまく使えていないと体のどこかに力が入って負担がかかり、疲れやすくケガをしやすい歩き方になってしまいます。

まずは上半身をリラックスさせてみましょう。
自然に立って、肩を耳に近づけるように上げます
そのまま肩を後ろに引き、肩甲骨を寄せるようにします。
肩甲骨を寄せたら、一気に力を抜いてストンと肩を落とします。

これが上半身の正しい姿勢です。
ただし、お腹とお尻を締めていてください。
お腹周りできちんと体を支えていないと、よい姿勢はすぐに崩れてしまいます。
日ごろから意識してこの姿勢をとるようにすると、自然にできてきます。

腕の振り方

普段のあなたの立った姿勢で、手の甲はどこに向いているでしょうか。

上記の正しい姿勢をとると、腕は左右の体側に沿ってあり、手の甲は左右の外側に向いています

しかし、猫背、巻き肩であると、腕が体の前にあり、手の甲は前方に向いています

この状態で腕を振ると、腕を左右に振りがちです。

そうなると、肩甲骨をしっかり使うことができません
肩甲骨を使えない、ということは、上半身を使っていない、ということになります。

上半身をしっかり使えないということは、体幹も鍛えられないということになります。

上半身をしっかり使う腕の振り方は

力を入れて振るということではありません。
イラストの腕の振り方は、力が入っているように見えて、自然ではありません。

手はしっかり握るのではなく軽く自然にし肘を後ろに引くようにします。

腕を前に出すイメージの人が多いですが、日ごろ正しい姿勢が取れていない人は、腕と言うより肘を後ろに引く意識で振ってください。
手もしっかり握ると腕や肩に力が入り、ブレーキになってしまいます

毎日何年も無意識に腕を振り続けているので、違うやり方で振ろうとするとやりにくさを感じることがあると思います。
無意識にやっていたことを改めるのには労力が必要になります。

どんなことでも改善しようとすると同じことなのですが、

気がついたら意識してやる

これを無意識にできるようになるまでやり続けるのが、新たな行動や習慣を身につけることに欠かせません。

『ヘルシーランニング』では、中高年の健康をサポートするランニング指導を行っています。

体のバランス調整や筋力アップ、ウォーキングからゆっくり始めます。
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この記事は私が書いたよ!

柚木雅子

柚木雅子 パーソナルランニングコーチ / 女性

50代市民ランナー。パーソナルランニングコーチ。 40歳をすぎた頃から起き上がれないほどの腰痛に悩まされ、運動不足を解消するためにウォーキングを始めました。 そこからランニングに移行し、今ではマラソン自己ベスト3時間19分。 ランニング超初心者のみなさん、シニアランナーのみなさん、楽しくいっしょに走りましょう。 ウォーキングだけでももちろんOK。 楽しく体を動かして健康的な体をつくりましょう。

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