- 2021年2月27日
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あなたは速く歩けますか
歩くのが速い人と遅い人がいますね。
あなたはどちらでしょうか?
なぜ歩くのが遅いのか
歩くのが遅い原因として考えられるのは
・足を前に出す動作が遅い
・一歩の歩幅が狭い
ことが考えられます。
足の長さによっても違いますが、身長が低い人でも歩くのが速い人はたくさんいます。
背の高さの違いだけではないことがわかります。
速く歩くには
もっと素早く足を前に出すか歩幅を大きくすればよい、と単純に考えがちですが、それよりも根本的な原因として、そもそもそれらができにくくなっていることがあります。
歩くとはどのような動作か
私たちの体には206の骨があり、筋肉も約600あるとされ、それらが複雑に協応して歩行の動きを作っています。
倒れずまっすぐバランスを保って2本足で進むことはそれだけで奇跡のようなことです。
おおまかには
片足のかかとが地面に接地し、重心が移動して足底が接地。
そして重心が前方に移動するにつれてかかとが地面から離れ、続いて足指も地面から離れる
という動作が左右交互に繰り返されます。
しかし、これは接地の面から切り取って述べただけで、実際は膝関節、股関節や上半身の動きなどが複雑に関わっています。
ですので、実際は速く歩けない原因は様々なのですが、最も関係の深いと考えられる股関節との関りから考えてみます。
股関節がしっかり使えているか
股関節の役割
股関節には、痛み無く安定して日常生活の動作が支障なくできるということが期待されます。屈曲・伸展・外転・内転・外旋・内旋の動きがあります。
使いすぎの人も少なからずいますが、多くの人は動かないことが原因で股関節の動きが悪くなっています。
ほとんど歩かないなど足を使わないでいるとだんだんと動きが悪くなってきます。
また、日ごろの姿勢が悪かったり、動作にクセがあると、股関節の周囲の筋肉に負担がかかり硬くなって股関節にも影響してきます。
加齢が進むとさらに衰えます。
股関節の動く範囲を可動域といいますが、その可動域が上記のような原因で狭くなって動きにくくなってきます。
股関節の可動域が狭くなると
股関節の可動域が狭くなると足が前後に開きにくくなるので歩幅が狭くなります。
また足を前に振り出せないので外側に振るようになり、お尻を左右に振りながら歩くことになります。この場合は骨盤が開いている可能性があります。
いずれにしても、股関節の可動域が狭くなって歩幅が狭い歩き方になれば、お尻やもも裏のハムストリングスなど大きな筋肉を使うことができません。
大きな筋肉を使うことができなければ、体を正しい姿勢に保つことができにくくなり、腰痛やひざ痛、その他の不調を引き起こします。
体は全身が協応して動きを作ります。
痛みがある部位と関係なさそうに思える不調でも、実はそれが原因だった、ということは少なくありません。
股関節の可動域を広げるには
股関節の可動域を広げるには、股関節周辺のストレッチだけでなく、インナーマッスル、お尻や太ももの筋肉などのストレッチやエクササイズをバランスよくするのがよいです。
ここでは、比較的簡単にできる股関節周辺のストレッチ・エクササイズを紹介します。
股関節のストレッチというと、開脚を思い浮かべるかもしれません。
180度開脚は誰しもあこがれますが、日常生活に必要なことではありません。
次のあげるエクササイズも、しっかりできなければならないということはありません。
できる範囲で毎日少しずつ取り組んでいってください。
あぐらのように座って足の裏と裏を合わせる
最初はひざがかなり高い位置に床から離れているかもしれません。
それでも大丈夫です。
無理のないできる範囲で30秒キープします。
難しいようであれば、片足はまっすぐ投げ出して片足ずつやります。
その場合は、体を斜め前に倒してストレッチを深めます。
左右どちらの斜めもやりましょう。
ランジ
片足を前に踏み出して、ひざが90度のところで腰を落として30秒キープします。
左右両方やります。
90度がきつければできるところまででやります。
片足をひざに乗せる
いすに座り、片足を反対側の膝の上に乗せて30秒キープします。
反対側もやります。
全部やってもいいですし、できるものだけやってもかまいません。
また、30秒が難しければ、短くしてもかまいません。
少しずつでも毎日やれば効果はあります。
もし、今歩くのに支障がなければ、歩幅をいつもより広くとっておへそから前に進むような気持ちでひざ頭を正面に向けて歩きましょう。
このように歩くだけでも、股関節周辺が伸びてしっかり使えたという感覚をもつことができるでしょう。
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どの不調もそうなのですが、ほとんどは日ごろの不良姿勢と運動不足によるものです。
歩くのが遅くなってしまっている人は、日ごろの姿勢や運動習慣を改善する必要があります。
正しい姿勢を心がけて運動量を少しだけ増やす工夫をすることが大切です。
この記事は私が書いたよ!
柚木雅子 パーソナルランニングコーチ / 女性
50代市民ランナー。パーソナルランニングコーチ。 40歳をすぎた頃から起き上がれないほどの腰痛に悩まされ、運動不足を解消するためにウォーキングを始めました。 そこからランニングに移行し、今ではマラソン自己ベスト3時間19分。 ランニング超初心者のみなさん、シニアランナーのみなさん、楽しくいっしょに走りましょう。 ウォーキングだけでももちろんOK。 楽しく体を動かして健康的な体をつくりましょう。