- 2021年3月27日
血圧とは
血液は圧の高い方から低い方へ流れます。
心臓より上では血圧は低く、心臓より下では高い数値を示します。
血圧とは、血管の中の血液の圧力のことです。
体の中のそれぞれの臓器に行く動脈の径や、臓器に血液を送る動脈の緊張度により内径が拡張収縮して圧力を調節します。
加齢や特定の生活習慣により、動脈硬化が進み動脈の弾力性が失われると血液がスムーズに流れにくくなります。
運動と血圧
運動をすると血圧は必ず上がります。
血圧が上がるとよくないのではないかと思われるかもしれませんが、
適度な運動は、逆に運動後の血圧を下げます。
活動していた筋肉に多くの血液を送るためと、温度が上がった皮膚へ血液を送って温度を下げようとするためです。
高血圧に対する運動の効果
運動後に血圧が下がるから、と言って、長期的に血圧を下げる効果があるかははっきりしていません。
しかし、間接的な効果は以下のものがあげられます。
肥満の体重減少
汗をかくことにより塩分が失われる
自律神経が整えられる
HDL(善玉)コレステロールが増える
自律神経については、運動をすると副交感神経が優位になるので、血管の緊張度を下げます。
高血圧は動脈硬化によるものですが、動脈硬化の原因として脂質異常があります。
いわゆる中性脂肪が多い状態です。
中性脂肪を減らす生活習慣の改善
減量:適正体重の維持(BMI18.5-24.9の範囲)
減塩:食塩摂取の制限(6g/日未満)
アルコール摂取の制限(25g以下)
コレステロールや飽和脂肪酸の摂取制限
運動療法(運動・身体活動量の増加)
禁煙
運動については、1回の運動では効果がありません。
効果が出るには、数か月以上の長期的な取り組みが必要です。
ウォーキング(速歩)、ジョギング、水泳、自転車、社交ダンスなどの有酸素運動が有効です。
運動時間・頻度・運動は1日30分以上、可能なら毎日、週180分以上
運動強度は「楽である~ややきつい」で、心拍数が安静時の1.5倍程度です。
まとめ
血圧が高くても自覚症状が少ないことが、生活習慣を改善しようとする行動に結び付きにくくなっています。
また、減量、減塩、喫煙、アルコールなど制限をしなければならないことも、改善につながる行動にブレーキをかけます。
生活習慣の改善につながる行動の中でも、適度な運動は比較的取り組みやすいのではないでしょうか。
何か楽しみとセットにして運動を続けることを習慣にしてみましょう。
生活習慣病が未病のうちに、生活習慣を改善しておくことが最も大切なことです。
この記事は私が書いたよ!
柚木雅子 パーソナルランニングコーチ / 女性
50代市民ランナー。パーソナルランニングコーチ。 40歳をすぎた頃から起き上がれないほどの腰痛に悩まされ、運動不足を解消するためにウォーキングを始めました。 そこからランニングに移行し、今ではマラソン自己ベスト3時間19分。 ランニング超初心者のみなさん、シニアランナーのみなさん、楽しくいっしょに走りましょう。 ウォーキングだけでももちろんOK。 楽しく体を動かして健康的な体をつくりましょう。