片麻痺があってもマラソン完走 | ヘルシーランニング

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2023年11月12日(日)おかやまマラソンが開催されました。

ファンランを合わせて約1万9千人のランナーが岡山の市街地を通り抜け市南部を駆け抜けました。

脳卒中による片麻痺があるランナーさんの挑戦

大会前

もうすぐ還暦のAさんは3年前脳卒中で倒れました。

九死に一生を得ることができました。

それはとても幸運なことですが、脳卒中になられた多くの方と同じように片麻痺が残りました。

Aさんの場合は左側です。

左側なので言語に問題はないものの、手足の麻痺があり普段の歩行も少し足を引きずっています。

それでもマラソンにかける意欲は高く、様子をお聞きすると、「10月にはほぼ毎日10㎞ほど走っている」と言われていました。

練習はよくしているけど足が痛くなってしまう、とも言われていました。

毎日10㎞はAさんの場合には多すぎる練習量です。

大会が近くなって焦ってしまうとのことでした。

少しお休みしましょう、と提案しました。

大会1週間前には、「ラーメン広場(30km地点)まで行けたらいいな」とおっしゃっていました。

結果

結果Aさんは約5時間30分でゴールされました。

すばらしいタイムです!

6時間ギリギリでもありません。

歩行のときに見られる片足をひきずる動作も見られませんでした。

ゴールにたどり着くまでかなりたいへんだったのではないかと推測されますが、どのようにして42.195kmもの道のりを走られたのでしょうか。

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辛くなったときに意識したこと

Aさんは途中から足がつってきたそうです。

痛みと戦いながらも、それでも走り続けました。

彼が意識したことは3つです。

  • 体の中心軸を意識する
  • お腹を締める
  • 後ろから背中を押されているつもりで走る

体の中心軸を意識する

体が前後左右どちらかに傾いているとどこかの筋肉に大きな負担がかかります。

走れば走るほど左右に傾いたり、前かがみになったりするランナーを見かけたことがないでしょうか。

始めはそれほど気にならない程度でも、長時間1カ所に負担がかかり続けることでどんどん傾いてきます。

少しでも楽に走るためには、体の中心軸を意識してぶれないように走ることが大切です。

お腹を意識する

体の中心軸を意識することとほぼ同じですが、お腹の力(腹圧)が抜けていると体をしっかり保つことができません。

いわゆる腰が落ちた走りになってしまいます。

呼吸もしづらくなってしまいます。

後ろから背中を押されているつもりで走る

疲れてくるとがんばって足を前に出そうとします。

特にひざ下からの足だけでどうにかしようとします。

一方、だれかに後ろから押されているような感覚で走ると、肩甲骨を使ったり、お尻やもも裏の大きな筋肉を使おうとします。

大きな力が出るのです。

Aさんは、この3つのことをずっと意識しながら走りました。

辛くなったときにどうすればよいかを知っていると大きな助けになります。

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運動するのに遅すぎることはない

最近ではマラソン大会に80代の方が参加されることも以前ほどめずらしいことではなくなりました。

歩く、走る、は人間の基本的な運動です。

ふだん体をあまり動かすことなく生活していれば、だんだんと歩行速度が落ち、骨密度も下がり、ちょっとしたことで転倒しやすくなります。

骨折をすると寝たきりになる可能性が高まります。

Aさんはまだギリギリ50代ですが、もし、何もしなければ関節が固まり、筋肉も硬くなったり低下したりしたでしょう。

医師の指示に従うことはもちろんですが、今動けるところを最大限に生かして人生を楽しむ、ということにフォーカスすると運動も楽しくできるのではないでしょうか。

何歳からでもいつからでも運動すれば今よりも動ける体になることは確実です。

持久力が上がり、QOL(生活の質)も上がります。

人生100年時代をもっともっと楽しめる体になりたいですね。

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この記事は私が書いたよ!

柚木雅子

柚木雅子 パーソナルランニングコーチ / 女性

50代市民ランナー。パーソナルランニングコーチ。 40歳をすぎた頃から起き上がれないほどの腰痛に悩まされ、運動不足を解消するためにウォーキングを始めました。 そこからランニングに移行し、今ではマラソン自己ベスト3時間19分。 ランニング超初心者のみなさん、シニアランナーのみなさん、楽しくいっしょに走りましょう。 ウォーキングだけでももちろんOK。 楽しく体を動かして健康的な体をつくりましょう。

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