- 2019年9月26日
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老人歩き
高齢者が多くなり、「老人歩き」になっている方を多く見かけるようになりました。
健康のために毎日散歩やウォーキングをされているのに、その歩き方が「老人歩き」なのです。
「老人歩き」とは
歩幅が極端に狭く、「トボトボ」「ヨチヨチ」歩く歩き方です。
高齢者が「年をとったら足が上がらない」と言っているのを聞いたことがありませんか?
では「足が上がらない」とはどのような状態なのでしょうか。
「足が上がらない」とは
「足が上がらない」と言う時の「足」はどこを指しているのでしょうか?
多くの人は「ひざから下」をイメージするのではないでしょうか。
実際「足」を持ち上げようとする時、ふくらはぎを持って持ち上げますね。
または、つま先を上げようとします。
そしてふくらはぎやつま先を鍛えようとします。
それも一定の効果はあるでしょうが、それよりももっと根本的な理由があります。
足が上がらなくなる本当の理由
足が上がらなくなる根本的な理由は
腸腰筋
にあります。
腸腰筋は、おへその辺りから太ももにつながっている筋肉です。
腹筋と違い体の奥にあるので普段はあまり意識されることがありませんが、足を引き上げたり、腰のS字カーブを保ったりするのに重要な筋肉です。
インナーマッスルと呼ばれるものです。
体幹を保つために重要な役割を果たします。
この腸腰筋が不良姿勢のために、縮んで硬くなってしまったり、衰えてしまったりすると足を引き上げることが難しくなってきます。
腸腰筋が伸びたり縮んだりして足を上げ下げするのですが、それができないために「老人歩き」になってしまうのです。
また同時に、股関節の可動域も狭くなります。
「老人歩き」は腸腰筋が使えていないことが主な原因ですが、高齢者だけの問題ではありません。
若い頃から「猫背」など不良姿勢をとり続けていると次第に歩幅が狭くなり「老人歩き」になっていきます。
転倒しやすくなるので骨折のリスクも高まります。
骨折すれば1か月程度は動けなくなり筋力が大幅に低下します。
そうなると動くのがおっくうになり、ますます筋力が低下し、寝たきりの状態に近づいていきます。
認知症になるリスクも高まります。
「老人歩き」にならないために今からすべきこと
「老人歩き」は若い頃からの姿勢や生活習慣の積み重ねによります。
若い人も今から気をつけて生活することが大切です。
高齢者もまだ動くことができれば改善できます。
下腹に力を入れて姿勢を整える
腹圧が弱くて猫背になっている人が多いです。
またデスクワークなどでも猫背になります。
まず、下腹とお尻を締めて深呼吸をしましょう。
これは「ドローイン」という腹横筋を鍛えるエクササイズです。
しっかり長く息を吐ききるようにします。
いつでもどこでもできるので気がついたらやるようにしましょう。
腸腰筋のストレッチをする
腸腰筋が硬くなっているので弾力性を取り戻すようにストレッチをします。
足を大きく前後に開いて体全面を伸ばします。
硬い人はかなり痛みを感じるようにかもしれないので、できる範囲で少しずつやりましょう。
できる人はさらに両手を上げてヨガの「戦士のポーズ」で伸ばしていきましょう。
合わせて「股関節」の可動域を広げるストレッチもやりましょう。
その場足踏みをする
腸腰筋を使って足を引き上げる感覚をつかむために足踏みをします。
足踏みをすると自然に猫背になってしまう人がいます。
逆に、反り返ってしまう人もいます。
これを防ぐためには最初に述べた「ドローイン」を思い出します。
お腹とお尻に意識を向け締めます。
その状態で、お腹の奥の「腸腰筋」をイメージしながら足踏みをします。
腸腰筋を使う感覚をつかむことが目的なので、速くする必要はありません。
実際に歩く時にはこの感覚を思い出しながら歩くようにします。
ターゲットとする筋肉に意識を向けるだけで効果が高くなります。
これはどんなトレーニングをするときにも言えます。
まとめ
若くても姿勢や歩き方で外見が老けて見えることがあります。
また外見だけでなく、姿勢不良のために内臓機能や心にも影響を与えます。
「老人歩き」を回避して人生100年時代を生き生き楽しくすごすために、腸腰筋を使う歩き方を再確認してみましょう。
この記事は私が書いたよ!
柚木雅子 パーソナルランニングコーチ / 女性
50代市民ランナー。パーソナルランニングコーチ。 40歳をすぎた頃から起き上がれないほどの腰痛に悩まされ、運動不足を解消するためにウォーキングを始めました。 そこからランニングに移行し、今ではマラソン自己ベスト3時間19分。 ランニング超初心者のみなさん、シニアランナーのみなさん、楽しくいっしょに走りましょう。 ウォーキングだけでももちろんOK。 楽しく体を動かして健康的な体をつくりましょう。