なぜ運動が続かないのか【身体について】 | ヘルシーランニング

50代の体の状態

健康診断で運動をするように言われるのは、私の周囲の人の状況から推測すると40代後半からが多いと感じます。
中性脂肪が多い、血糖値が高いなどの理由で運動をすすめられるようです。
そして、その数値だけではなく、特に50代になると、筋力の低下、動くとすぐ息が切れるなど心肺機能の低下がみられるようになります。

女性の場合は更年期症状が出ることもよくあり、気分の落ち込みやホットフラッシュなどにも悩まされたりします。
女性は男性に比べて筋肉量が少ないので、ひざ痛を感じる人が周囲に多くいらっしゃいます。
男性の場合は腰痛が多いようです。
また、男女とも不眠に悩む人も増えて、薬に頼る人もいます。

精神面では、管理職など責任ある仕事が増え、それに伴う就労時間の増大により、ストレスも相当なものになります。

50代の運動が続かない理由

以上のような状態で運動を始めるとどうなるでしょうか。
始めたのはいいけれど、すぐにひざが痛くなった、苦しくて毎日は続けられない。
運動がそもそも嫌いな人は、仕事のストレスがある上に嫌いなことをするストレスが加わる。
これでは運動が続くはずがありません。

それでも運動が大切

人間の体は何も運動や体を使うことをせずに生活をしていくと、筋力は落ちていく一方です。
筋力が低下すると、腰痛やひざ痛、五十肩などの身体的不調が現れてきます。
また、筋力が低下するだけでなく、筋肉が硬くなり猫背などの不良姿勢があればもっと身体的不調を増長します。

このような状態を防ぐためにはどうすればよいか

それは

運動をして筋力低下を防ぐ、または筋肉量をアップする

これしかありません。
60代以降も元気に動ける体を保つためには、30~50代に運動をして筋力を保っておくことが大切です。
50歳で何もせず1週間休むと元の筋肉量になるには3週間程度の時間と運動が必要と言われています。
70歳では、1日休むと元の筋力に回復するのに1週間運動をすることが必要だと言われています。

プロテインや肉魚など食べ物からたんぱく源をとっても、体が必要と感じないものは脂肪になるだけです。
たんぱく質をとることは大事ですが、筋肉を使ってこそ、体が必要と判断し筋肉に変わっていくのです。

運動を続けるために

まずは、「それは運動なの?」と思えるくらいの軽い負荷や時間で始めましょう。
最初は張り切って始めて、爽快感を感じると思いますが、体に痛みが出たり、疲れがとれなかったりして続かない原因になります。

まずは、簡単にできることから

日常生活での歩行のところをいつもより少し早く大股に歩く、など簡単なものから始めましょう。

慣 れてきたら時間を長くするなど、負荷を少しずつ大きくしていきます。
いつまでも同じ負荷だと筋肉量のアップにはならないので注意が必要です。

体感での運動量としてはちょっと物足りない、と感じるくらいでちょうどいいです。
ケガをすれば、上記で述べたように1週間休むと3週間元に戻すにに時間が必要になります。
50代からの運動は

  • ケガをしない
  • ストレスにならない

ようにすることが大切です。

『ヘルシーランニング』では、中高年の方に、無理なく続けられるランニング指導を行っています。
体験レッスンにご参加ください。

この記事は私が書いたよ!

柚木雅子

柚木雅子 パーソナルランニングコーチ / 女性

50代市民ランナー。パーソナルランニングコーチ。 40歳をすぎた頃から起き上がれないほどの腰痛に悩まされ、運動不足を解消するためにウォーキングを始めました。 そこからランニングに移行し、今ではマラソン自己ベスト3時間19分。 ランニング超初心者のみなさん、シニアランナーのみなさん、楽しくいっしょに走りましょう。 ウォーキングだけでももちろんOK。 楽しく体を動かして健康的な体をつくりましょう。

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